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東急不動産 シニア向け住宅物件を開業 サービスの充実により他社との差別化を図る

2007.12.17 16:51

 東急不動産(東京都渋谷区)はシニア住宅事業における5施設目の物件となる「グランクレール美しが丘」を12月10日に開業させたほか、6施設目となる「グランクレール青葉台」の販売を開始した。
 同社は、高齢化社会における新しい住まい方の提案として、シニア住宅事業を進めており、今回の2施設の開業・販売開始はその一環。これまですでに東急多摩田園都市エリアと東京都杉並区において、住宅型有料老人ホーム1施設と介護付有料老人ホーム3施設を展開している。
 今回の2施設ではこれまでの事業で得た顧客ニーズを組み入れるとともに、平成13年に制定された「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の認可を受けている「高専賃」として展開している。
 有料老人ホーム事業者は、サービスの提供について老人福祉法で定められた用件を満たす必要がある一方で、高専賃の事業者には定められた用件が存在しない。そのため、高専賃は事業者によってサービス内容が多様化している。
 同社はサービス提供会社とのサービス利用契約によって、緊急時の安否確認やフロントサービス、そして浴室等の共有部の利用が可能といった独自性を打ち出しており、多様化する利用者のニーズに対応している。




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