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リードミデム 東京ミッドタウンが特別賞受賞 香港で国際不動産見本市開催
2007.12.17 16:54
11月27日から30日までの3日間、香港でアジア不動産投資見本市とアジア不動産会議MIPIMアジアが開催された。
日本からは国土交通省をはじめ、政府関連機関ほか、不動産大手デベロッパー、建築会社、ゼネコン、投資銀行など70を超える企業・団体から170人が参加。各国の投資関係者やデベロッパーなどとの活発な商談がジャパンブースを中心に行われた。
今年で2回目の開催となるこのイベントは、映画祭で有名なフランスのカンヌで18年間に渡って開催されているイベントのアジア版である。
MIPIMアジアはここ数年来投資の機運が高まるアジア太平洋地域に的を絞り、アジアに目を向ける世界の不動産投資関係者が一同に介するイベントである。イベントの主催運営はイギリス資本の見本市専門会社であるリードミデム社。このイベントによる国際会議の日本開催の試みは、海外からの日本に訪れるビジネス渡航客の増加を目指す日本政府にとっても感心の高いものである。MIPIMアジアは一般的な展示会とは一線を画し、業界関係者のみにターゲットを絞り、ブース出展企業団体は主に海外からの投資を仰いだりビジネスパートナーを捜すことを目的としている。投資先を探す側はインベスターとしてブース出展者にアポイントを取り、会場で商談を行う。
会期中にはアジアの建築、オフィスビルはじめ7つの分野に分けた不動産関連のアワードが行われ、アジア各都市から100以上のプロジェクトが参加した。最優秀賞は日本から日建設計と三井不動産が受賞。三井不動産の東京ミッドタウンは全体のカテゴリーとは別に特別賞を受賞し、東京ミッドタウンの市川社長がトロフィーを授与された。
このアワードはカンヌのイベントでも過去15年来開催されており、今回はアジアバージョンとして、オフィスビル、複合施設、商業施設、レジデンス、そして環境に配慮したグリーンプロジェクトの5つのカテゴリーからそれぞれ受賞作品が選ばれた。また、ビジネスセンター部門に大阪弁護士会館が選ばれている。