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大阪府 旧大阪府立産業技総研跡地開発、121億円で 長谷工コーポレーション代表とする5社に決定

2007.12.17 16:57

 大阪市西区江之子島2丁目にある、旧大阪府立産業技術総合研究所跡地の開発に関して、大阪府は民間活力を導入した事業コンペを実施し4社から事業企画提案を受けていたが、「江之子島地区まちづくり事業コンペ審査委員会」の事業企画審査を経て、12月10日に優先交渉権者を決定した。
 優先交渉権者は、長谷工コーポレーション(東京都港区)を代表者とするグループ(長谷工コーポレーション、アーバンコーポレイション(広島市中区)、名鉄不動産(名古屋市中村区)、ヤスダエンジニアリング(大阪府東大阪市))となった。審査方式は、募集要項に基づき、事業企画審査で優秀案に選定された二者のうち、最も高い府有財産買受価格を提示した者を優先交渉権者として決定する二段階方式がとられた。優秀案に選定されたのは、長谷工コーポレーショングループのC案と、近鉄不動産(大阪市中央区)を代表者とするグループ(オリックス不動産(東京都港区)、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)、大伍総合開発(大阪市中央区)のB案。前者が提示した買取価格は121億2000万円、後者は85億2271万1000円であった。
C案は、「大阪ウエストを元気にする起点となる実学アートのclapヴィジュアル展開」を開発コンセプトに、ギャラリー、ホール、カフェ、アーティスト育成施設などを開発。加えて分譲住宅、アトリエ付住宅、絵画教室兼託児所などを併設させるもの。社会に開かれた、持続可能なアートプロジェクトを展開すると同時に、職・住・遊・アートが融合した新しい都心ライフスタイルの創出を図る。「ハードとソフトが一体となった事業提案は、継続性、発展性が高い」と評価された。
 1万5157・72㎡の敷地内に、地上56階地下1階、延床面積にして13万4924・83㎡の複合開発案が提出された。




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