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三菱地所 日テレゴルフガーデン跡地事業者決定 三菱地所をはじめとする特定目的会社 N街区2万6000㎡の敷地にオフィス等開発予定
2007.11.05 14:40
10月26日、三菱地所などが出資する「新宿6丁目特定目的会社」が都市再生機構の一般競争入札において新宿6丁目にある日本テレビゴルフガーデン跡地の一部、2万6000㎡を取得した。
出資会社は同社のほか大和ハウス、日本土地建物、平和不動産など。入札価格は落札者の希望により非公開だが、一部では2300億円と言われている。応札者は4社であった。
平成10年に都市再生機構が日本テレビの所有していた同地を購入、開発を念頭に置き取得した全体地区を2.6haのN街区と1.1haのS街区に分け、N街区は土地有効利用事業による土地譲渡、S街区は50年の定期借地で事業者に賃貸し賃貸住宅と商業施設の開発を委託する計画を立てていた。今回落札されたのはN街区だ。
同地区は通常の住宅容積率で400%あるが、今年3月2日に「街並み再生地区」指定を受けており開発の地域貢献度合いにより容積率が緩和されるようになっている。最大でN街区が600%、S街区は500%まで増加する。
都営地下鉄大江戸線「東新宿」駅より徒歩1分という好立地に加え、平成20年6月には同駅に副都心線も乗り入れ交通アクセスは向上する見込み。
入札に際し都市再生機構側は上位計画として業務・商業・文化・交流・居住機能の複合市街地の形成に資する開発を前提条件としており、事業主は上位計画に基づき開発を行うことになる。