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「CBRE投資家意識調査2018」発表 国内投資家の売却意識鮮明に

2018.04.09 12:59

 CBRE(東京都千代田区)は5日、「CBRE投資家意識調査2018」の結果にもとづいた、日本の投資市場についてまとめたレポートを発表した。
 レポートでは日本の投資家の売却意欲が高まっていることが鮮明となった。売却額が前年と比べて増加すると回答した投資家は34%、前年比14ポイントの大幅上昇だ。一方で新たな投資への慎重姿勢も強まっている。投資額が前年を上回ると回答した投資家は全体の29%、前年比9ポイントの下落。国内外の急激な景気変動や不動産価格の下落を最大のリスクとみているようだ。今後売却物件が増えることを示唆した結果となっているが、売主と買主との間の価格目線の格差も開きつつあるため、取引成立には時間を要するケースも増える見込み。
 そのなかで今後、投資を検討するセクターとして注目されているのが「オルタナティブ」だ。
 「学生寮・学生用マンション」や「データセンター」、「サービス付き高齢者向け住宅/老人ホーム」、「ヘルスケア」などが浮上する。「オフィス」や「ホテル」は引き続き魅力的なアセットタイプのトップ、次点に位置するが、構造変化による新しい需要の創出に投資家もアンテナを張っていることがわかる。  




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