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「(仮称)うめきた公園」本格着工 世界最大級の「ターミナル駅直結型都市公園」に
2022.05.23 14:03
三菱地所(東京都千代田区)を代表企業とする9社からなる「うめきた2期開発事業者JV」と都市再生機構(横浜市中区、UR都市機構)は、うめきた2期開発事業の開発エリア内の都市公園「(仮称)うめきた公園」の工事について、公民連携により本格着手すると発表した。2024年夏頃の先行開園、2027年春頃の全体開園を予定している。
同公園はUR都市機構がベースとなる公園を整備し、事業者JVが街全体の魅力を高めるアップグレードを加えるかたちで開発される。西日本最大のターミナル駅であるJR「大阪」駅前直結の約4万5000㎡の面積を誇り、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる。オフィス、商業施設、中核機能、ホテル、分譲住宅等で構成する民間宅地と一体的かつシームレスに整備する。また、同公園を含む同プロジェクト全体において先導的な省CO2技術を積極的に導入するほか、大規模災害時には広域避難場所としても機能。都市公園として周辺地域のストレス回復力強化に寄与する等、サステナブルな社会の実現に貢献する。
計画コンセプトは「『Osaka MIDORI LIFE』の創造~『みどり』と『イノベーション』の融合~」。これまでの都市づくりのパラダイムを超えて、国籍や年齢、性別、障がいの有無など、多様性を受け入れて知恵を分かち合い、それぞれのQuality of Life(QOL)の向上を感じられる社会の構築に貢献する。そのために、「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、イノベーション活動の起点となる施設、市民や企業など、さまざまな人々が新しい活動にチャレンジできる場や仕組みをつくり、活力に満ちた創造的なライフモデル「Osaka MIDORI LIFE」をうめきたから関西、そして国内外へと発信していく。
同公園には、設置許可施設として、まちの賑わい創出に資するイベントスペースやインフォメーション等の賑わい創出機能、企業・大学・研究機関などのイノベーション活動における市民・ユーザーとの接点としても機能するイノベーション機能、市民が憩い集える空間として、快適な公園利用をサポートする飲食機能を整備する。