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東急電鉄 渋谷駅東口に高さ約188mの複合タワー建設 商業・オフィスフロアの他2000人収容の劇場を併設
2007.10.08 16:22
東急電鉄(東京都渋谷区)は、渋谷駅東口・東急文化会館跡地(渋谷区渋谷二丁目)の再開発事業について、東京都に対し都市計画提案を行った。
同社が計画しているのは、渋谷の新たなシンボルとなる高層複合施設。約9640㎡の敷地面積に、地上33階地下4階建て、延床面積約14万3000㎡の規模で建設する。地下3階から地上7階までを商業フロアとし、15階以上はオフィスフロアとなる予定だ。
中層階には、国内最大規模となる約2000人収容のミュージカル専用劇場を含む文化施設を備える。文化施設内のエキシビジョンホールなどを約6000人収容可能の災害時帰宅困難者向け収容施設とする案をまとめ、容積率の緩和を図った。
渋谷駅周辺に坂が多いことなどから、来街者の回遊利便性向上のため、1階から4階までの各フロアから各周辺道路に連絡する接道を設ける。また施設内の吹き抜けにより自然換気を行うなど、環境負荷の軽減にも努める。
事業者は同社の他、隣接街区の権利者計8者。平成21年春に工事着工の予定だ。来年6月に開通予定の東京メトロ副都心線と、東急東横線が相互乗り入れを開始する平成24年の完成を目指す。(関連記事本紙20面)