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東急不動産 建替組合との共同推進事業が竣工 「マンション建替え円滑化法」民間分譲物件にて首都圏初適用
2007.10.08 16:24
東急不動産(東京都渋谷区)が建替組合と共同推進した「赤坂コーポラスマンション建替事業」が、先月28日に竣工した。
同事業は「マンション建替え円滑化法」を適用した首都圏初の民間分譲マンションである。
同法に基づく事業では、権利変換手続き上の関係権利の変換が可能であるなど、建替事業をより円滑に進めることができる。
昭和32年竣工の「赤坂コーポラス」管理組合では、老朽化対策から平成元年に建替えの検討を開始。平成14年の同法施工の後、同社が事業協力者として参画し、建替組合を設立して事業開始した。
東京メトロ千代田線「赤坂」駅より徒歩5分の距離に立地する同物件は、従前は地上5階建て、延床面積2849㎡、総戸数32戸の規模であった。高級感のある建物を目指し、建替え後は地上10階地下2階建て、延床面積7167㎡、総戸数64戸の規模とし、名称を「BRANZ赤坂」へ変更した。
建替組合の組合員は権利相当分の住戸を取得し、同社が参加組合員として取得した住戸は12月より販売される。同社は今後とも、都心部を中心にマンション建替え事業に積極的に取り組む意向だ。