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ジョーンズラングラサール 07年上半期に10億米ドル以上の不動産売却14件 06年の年間大型物件売買件数に相当
2007.07.16 14:13
ジョーンズラングラサール社のインターナショナル・キャピタル・グループによると、2007年上半期に、ニューヨークで7件、ロンドンで5件、パリとサンフランシスコで各1件の合計14件、10億米ドル以上の不動産物件が売却されている。さらに、10億米ドルをわずかに下回る大型案件もロンドン、フランクフルト、および米国の主要都市で相当数が取引されているという。
これは2006年の大型不動産物件の年間売買件数に匹敵し、2005年のおよそ5倍にあたる。ロンドンのドックランドにおける大手銀行2行の本店がそれぞれ10億ポンド(20億米ドル)以上の金額で売却されたといった昨今の取引が象徴しているように、投資家の大型案件に対する投資意欲は益々強まる傾向をみせているようだ。
アソシエイト・ダイレクターであるパドレイグ・ブラウン氏は、「投資家は、引き続き多額の資金を不動産投資につぎ込んでいるため、質の高い物件をめぐる競争が激化しています。取り分けプライムアセットの賃料の伸長が予測されており、多くの投資家は一物件で多額の資金を投入できる大型案件に魅力を感じています」と述べている。
日本でも1000億円以上の売買取引きが成立しており、世界的にこの傾向は続きそうだ。