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仙台市青葉区 仙台中心部の新築オフィス賃料坪2万円以上に 南町センタービル1・9万円で満室 仙台一番町四丁目ビルは2・2万円

2007.07.09 14:53

 仙台市青葉区一番町周辺の賃料が上昇している。これまでの仙台市中心部の平均募集賃料は坪9000円台前半を推移しており、新築ビルでも坪1万2750円(生駒データサービスシステム調べ)だった。しかし、今年以降に計画されている大型ビルの募集賃料は坪2万円前後になっている。
 まず、今年3月に竣工した「南町通センタービル(延床面積2783坪)」は共込み坪1万9000円の募集で、現在は満室稼働。6月竣工の「仙台ファーストタワー」のオフィス棟(延床面積7360坪)はそれ以上だといわれる。三菱地所と鹿島が共同で仙台中央警察署跡地に計画中の「(仮称)仙台一番町四丁目ビル」(約8545坪)は、同2万2000円の募集で、今後の計画もこの水準に追従しそうだ。
 仙台ビジネス地区の平均空室率は8・51%(三鬼商事調べ)まで低下しており、今後供給されるビルについても、地元仲介会社によると、来年度中に供給される物件に関しては、めどがついているとのこと。ただし、賃料水準としては2万5000円程度が上限で、それ以上はテナントがついてこないのではないかと指摘する。
 各社が注目するエリアだけに、新規供給量の増加が需給バランスを崩す恐れがあり、ある地元ビルオーナーは「供給量の増加は脅威。リノベーションなどで対抗する」と、ビル設備などをてこ入れしていくという。今後、仙台エリアのオフィス水準が上昇しそうだ。

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