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東京建物/昭栄ほか 中野警大跡地3・5haを1437億円で取得 住宅・商業・業務の複合開発を予定

2007.07.09 14:56

 東京建物(東京都中央区)、昭栄(東京都千代田区)、東京開発R特定目的会社(SPC)のグループは、財務省関東財務局によって行なわれた東京都中野区中野4丁目の中野警察大学校跡地の一般競争入札を落札した。落札金額は1437億円だ。
 落札したのは住宅用地約2・9haと商業・業務用地の約0・6haの合計3万4842・27㎡で、隣接する敷地には明治大学や帝京平成大学の進出が決定している。また、1・5haにおよぶ中野区の都市公園計画や庁舎、中学校の他、現在東京警察病院が建設中であり、都市計画道路も設けられる。今後、商業・業務、教育・文化、医療、居住、公共公益機能を備えた複合市街地が形成される予定だ。
 7月27日に契約を締結し、8月中旬に売買代金を支払う。今後地区計画の変更などを経て計画の詳細をつめる。事業期間は最低でも4〜5年以上かかる模様だ。
 なお、中野警察大学校は平成13年に府中に移転し、その後中野区と杉並区、東京都による4haの公園を含む清掃工場の建設などが計画されたが、平成15年には白紙撤回。平成17年5月には中野区によって、中野駅周辺を取り込んだ計画として再提案されている。
 当初の計画に比べて緑地が減少することなどを不満とする住民運動も繰り広げられているが、商店街などでは、街の活性化に期待を寄せているようだ。




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