不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.05.07 17:25

<話題の製品>明電舎 エコセラランプ使用で交換頻度減少 従来比50%以下の消費電力で照度25%向上
 明電舎(東京都中央区)は省エネ型照明器具の開発を行っている。
同社の省エネ型照明器具の特徴は、電球の周囲に反射率の高いアルミ鏡面の素材を使った反射板を組み合わせることで、明るさを同等以上に保ったまま、50%前後の省エネを実現している点にある。
 同社が開発した省エネ型水銀灯「SYHID」器具は、発光効率の良いエコセラランプを組み合わせることで、従来の400W水銀灯器具と比較し、消費電力を50%以下の190Wに抑えつつ、照度は25%アップしている。しかも、この省エネ効果は照明器具1基あたりの照度が高いほど効率がアップするという特性を持ち、700Wで60%、1kWで63%の省エネが実現するという。
 エコセラランプは水銀灯に比べて寿命が長いため、交換の頻度が少なくて済む点もメリットの一つ。ビルや工場などの大規模施設ではこうした交換頻度の減少がコストダウンに直結するためだ。
 エンジニアリング事業本部サービス事業部の松田誠司技師は「反射板は92%という高い反射率もさることながら、鏡面の表面にセラミック塗装を施すことで、反射率の劣化を防ぎ、照度を長期維持します。また、静電気の発生を抑えて反射面へのほこりの付着を防いでいることも照度の維持に貢献しています」と話す。

松下電工 ワンプッシュ「かんたん操作」で警戒セット 体積従来比70%減まで小型化 配線無で100mまで送信可
 松下電工(大阪府門真市)は、今月21日より「ワイヤレスセキュリティシステムかんたんマモリエ」を発売する。
 同製品は、ワイヤレスでセンサーとの配線が不要なセキュリティシステム。受信機と防犯センサー送信器間の水平送信距離は、障害物が無い場合で約100mだ。各種防犯センサーは窓・玄関・門扉に設置する。窓センサーにおいては、従来品より体積比70%減の小型化を実現し、高さ120㎜となった。
 警戒中に異常を検知するとセンサー本体から警報音や光を発する仕組みだが、各種防犯センサー送信器には、受信器が警戒中の時のみ警報音を発する機能が搭載されているため、非警戒中の際には窓を開閉しても警報音が発せられず、日常の動作に支障がない。
 警戒セットの設定は、セキュリティ受信機の3つのボタンを音声ガイダンスに沿って「かんたん操作」するだけで可能である。登録完了時にもガイダンスが流れるため確認が容易だ。
 その他、有料オプションとして、異常を検知した際にメールで通知したり、携帯電話を使用して警戒セットしたりできるサービスも用意されている。
 価格(税込)は、セキュリティ受信機・100V電源直結式が2万8350円、同機・ACアダプタ式が2万8455円。窓センサー送信器・ドアセンサー送信器・門扉センサー送信器がいずれも1万500円である。
 年間販売目標は1万2000システムだ。

フォルボ・フロアリングジャパン 天然素材原料のリノリウム床仕上げ材 トップシールド加工によりメンテナンスの費用を削減
 フォルボ・フロアリングジャパン(東京都品川区)は、リノリウム床仕上げ材「アートレイアム」の販売を開始した。
 スイスに本拠地を置くフォルボ社の日本駐在員事務所である同社は、主にリノリウムの販売を行っている。アートレイアムは亜麻仁油、ロジン、木粉、ジュート、石灰岩、天然顔料などの再生可能な原料から作られており、色褪せがない。また仕上げ塗りのトップシールド加工により、施工後のワックス掛けは不要で、砂埃や擦り傷に対する保護力も向上している。
 同製品は3つのデザインシリーズを揃えている。色と模様の組み合わせに意匠が凝らされた「プリズマ」は、近くで見た際と離れて見た際とでは異なるデザインに捉えられるのが特徴。天然石の色調にヒントを得た「ミネラル」は、中性的な模様でどのようなインテリアにも調和する。白と黒、補足色のグレーを用いた「グラフィック」は、コンクリートやガラスを多用した現代建築に合う外観となっている。
 3シリーズで色調は全44アイテムを揃えている。いずれのシリーズも、規格は2・5㎜×200㎝×30〜32巻乱で、設計上代価格は5000円/㎡だ。

セイキ住工 透過性高い新色採用で明るさ従来比の3倍に 目隠し効果と通風・採光性を両立
 セイキ住工(静岡県静岡市)は、「さわやか目かくし」シリーズをリニューアルした。
 「さわやか目かくし」は、目隠し効果と通風性、採光性を兼ね備えた目隠しパネル。ダブルウェーブ構造と中空構造により外部からの視線をカットし、パネル間の開口で通風性を高めている。縦溝横溝のいずれも利用でき、専用金具を使用して容易に取り付けられる。
 ポリカーボネイトを採用し強度の高いPC型、アルミ枠と特殊強化プラスチックを採用したDタイプ、既存の格子に貼り付ける格子用の3タイプを揃えており、今回PC型のパネルに、より透過性の高いブラウン色が追加採用され、明るさが従来比の3倍になった。なお同型のパネルは他にホワイト色を用意。アルミ枠はステンカラー・ホワイト・ブロンズ・ブラックの4色。
 また、規格を新寸法体系に統一し、PC型・D型ともに高さが340㎜、540㎜、740㎜、940㎜、1140㎜、1340㎜となった。幅はPC型で960㎜、1415㎜、1870㎜、2780㎜、D型は若干異なる。特注サイズも注文可能だ。
 価格は、PC型の幅1870㎜、高さ940㎜で4万9600円。D型の幅1874㎜、高さ940㎜で3万円。

<注目の技術>TOTO 触媒特性高めたハイドロテクト外装材 新たな塗膜構造技術を用い光大気浄化能力従来比6倍に
 TOTO(福岡県北九州市)のグループ会社であるジャパンハイドロテクトコーティングス(東京都新宿区)は、今月15日より、「ハイドロテクトカラーコートECOEX」を販売開始する。
 ハイドロテクトとはTOTOの光触媒技術を用いた商品に付記されるブランド。外装材・内装材・生活用品などに応用されており、外装用の水性光触媒塗料であるハイドロテクトカラーコートは平成14年より販売されている。新発売のハイドロテクトカラーコートECOEXの開発においては、新たな塗膜構造技術を採用することにより、光触媒の特性がより高められた。
 光触媒の特性とは、光触媒(酸化チタン)に光が当たることで生み出される分解力と親水性である。同社が共同開発した光触媒超親水性薄膜を素材表面に固定することで、表面は全く水を弾かなくなり、水滴が発生しなくなる、汚れを水で洗い流すことができるようになるなどの効果を発揮する。外装材に用いた場合は、雨が降ることにより、付着力の弱まった汚れやカビがその都度洗い流されることになる。
 また、ハイドロテクト技術を用いた塗料やタイルは、太陽光から作り出した活性酸素で、大気中のNOxなどの汚染物質を無害化することが可能だが、ハイドロテクトカラーコートECOEXは、従来製品の約6倍の浄化能力を保有している。
 標準色は360のラインナップで、参考価格は、既存テクスチャを変更する塗替の場合、5000円/(税込)。発売3年目に10万の販売を見込んでいる。
 なお、ジャパンハイドロテクトコーティングスは、今月15日より、TOTOオキツモコーティングスに商号変更する。

ニチベイ 目的に合わせて使用するオフィス間仕切り 天井・床の大掛かりな工事は不要床レールはテープで貼り付け可能
 ニチベイ(東京都中央区)は、4月2日より間仕切り「シャレード」の販売を開始した。
 同製品は、オフィスをはじめ店舗・住宅・マンションなど使用目的に合わせて使用できる間仕切り。上荷重仕様と下荷重仕様の2タイプが用意されている。パネル重量を床で支える下荷重仕様の場合は天井工事や床工事が不要で、段差3㎜までのバリアフリーにも対応する。床レールは、両面テープを用いて床に直接の貼り付けが可能だ。
 また高さ方向の寸法に差異がある場合でも、上荷重仕様の場合10㎜、下荷重仕様の場合5㎜以内であれば対応する。
 パネルには、安定した走行を実現するため、ガイド付下部ランナーを採用している。
 パネルは、折れ戸タイプとフラットタイプの2タイプ。折れ戸タイプは、出入りの際には引き戸として、収納の際には折れ戸として使用できる。カラーはホワイトや木目調など8種類を揃えている。サイズは幅1200㎜〜3800㎜、高さ1500㎜〜2800㎜。
 フラットタイプは、採光に適したポリカーボネート製パネルを採用。サイズは幅1200㎜〜4800㎜、高さ1500㎜〜4800㎜である。
 価格は、折れ戸タイプ2ユニットの幅1800㎜×1800㎜で、25万6000円(税・施工費別)。フラットタイプ2ユニットの幅1800㎜×1800㎜で、22万2000円(同)だ。




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