不動産トピックス

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2007.04.16 11:38

話題の製品 日立電子サービス 世界最小クラスのチップを搭載組み合わせでより速い処理が可能に
 日立電子サービス(東京都港区)の入退出管理システムには、0・4㎜角と世界最小クラスの「ミューチップ」をカードに搭載されている。認証速度が速く、偽造が難しいのが特長だ。このカードに、処理スピードが速いフラッパーゲートを組み合わせることにより、スムーズで安全性の高い入退出を実現している。
 「セキュリティのレベルによって、さらに監視カメラ、日立製作所開発の指静脈認証端末を組み合わせ、より高いセキュリティシステムを構築することもできます。また当社はこれまで、システムの保守・運用の実績を持ち、この入退出管理でも運用を実施しており、この点でも差別化を図りたいと考えています」(サービス事業本部佐藤努氏)
 ミューチップは日立製作所の開発によるもの。愛知万博の入場ゲートに導入された際には、1秒で3〜5人の処理を実現した。多数のアプリケーションを搭載せず、認証機能に特化していることから、電子マネーなどを搭載した製品に比べ価格は10分の1程度に抑えられる。
 さらに、フラッパーゲートに向け監視カメラを設置することで一段高いセキュリティを実現する。録画した画像を解析することで、入場したカード保有者を識別するシステムになっている。
 10月以降、すでに数十件の導入がある。価格は電子錠1つの扉のシステムで150万円だ。

三菱電機 新開発の薄型巻上機で省スペースを実現 人数に応じた速度の適用で待ち時間と乗車時間を短縮
 三菱電機(東京都千代田区)は、今月16日より、オーダーメードエレベータ「NEXCUBE(ネクスキューブ)」の一部機種をモデルチェンジして販売開始する。
 同社は標準形エレベータ「アクシーズ」とオーダーメードエレベータ「ネクスキューブ」を展開しているが、今回は、後者のうち定格積載量が大きく、機械室を備えないタイプを対象にモデルチェンジを行ったもの。標準形に搭載されているユニバーサルドアシステムや可変速エレベータシステムを取り入れ、さらに薄形巻上機の採用で省スペース化を実現した。
 ユニバーサルドアシステムは、指や荷物の引き込まれ防止のために出入口やかご内の戸袋付近の状態を赤外線ビームで監視。さらにかごと乗場の隙間を10㎜に縮小し、杖や車椅子の車輪がはまらないよう配慮している。
 可変速エレベータシステムは、乗車人数に応じて巻上機や制御機器の能力を最大限に活用することで、定格以上の速度での走行を可能とするもの。ネクスキューブにおいては、定格速度毎分105mの機種では業界初となる高速運転時毎分120mを実現した。
 また、新開発の薄型巻上機と薄型制御盤の採用により、昇降路内機器の小型化を図っている。薄型巻上機は従来品に比べ体積50%減のコンパクト化に成功した。
 同製品の定格速度は毎分45〜105m、定格積載質量(定員)は1000〜1800kg。販売価格は個別見積による。販売目標は、年間600台としている。

オーブ・テック 国内初の水性撥水保護・防汚剤を発売 全ての素材への塗布が可能 作業時間大幅削減の速乾性
 オーブ・テック(東京都板橋区)は、国内では初となる水性の撥水保護・防汚剤「スペースシャイントップコート」の販売を開始した。
 これまで国内で販売されていた撥水保護・防汚剤は、シリコン系の有機溶剤や油性のものしか存在してずらず、可燃の危険性や変色などの問題を訴えており、また塗布する素材に合わせて用途別に保護剤を選ぶ必要があった。
 今回発売される「スペースシャイントップコート」は、そうした従来の課題を克服している。全ての石材、陶器、FRP素材への塗布を可能にしてる上、塗布した後は、酸性洗剤、醤油、尿、コーヒー、食用油など、水性油性問わず撥水効果を発揮する。それによりカビやコケなどの発生も抑制する。
 水性であるため、専用の業者を呼ばなくとも自分の手でムラなく塗れる上、速乾性なので作業時間の短縮を図ることができる。通常の撥水剤は、洗浄と塗布、乾燥に2日前後の時間を要していたが、同商品は洗浄から塗布までの乾燥時間を0分、塗布後の乾燥時間を薄塗りで20分に短縮し、施行時間を大幅に削減した。
 撥水保護・防汚効果の耐久性は、床面4層塗布で5ヶ月から1年間、壁面4層塗布で2〜3年で持続する。
 商品は「艶有りトップコート剤A」と「艶無しトップコート剤B」の2種類を揃えている。艶無しトップコートは全ての多孔質石材、鏡面仕上げの石材と木材に使用できる。溶剤の乾燥後には、塗布する前の檜の香りも残るという無臭性も特徴で、屋外の外壁や和室の木柱など、多彩な場面で活躍する。
 同社は併せて有料トライアルセットの販売も行っている。「お試しミニセット」(小便器約3〜4台分)の内容は、「艶有りトップコート剤A」、下地剤「プライマーコート」、剥離剤「ストリッパー」各100cc、加えて施工用ブラシとなっており、価格は4400円から徳用サイズのセットも用意されている。

昇降コードを裏側に通しプリーツの美しさを強調 42柄184種類と生地アイテムも拡充
 立川ブラインド工業(東京都港区)は、5月1日より、プリーツスクリーン「ペルレサート」「ペルレ15小窓タイプ」を発売する。いずれも同社のプリーツスクリーン「ペルレ」の新タイプ。併せて「ペルレ」生地アイテムも、従来の38柄120アイテムから、「スタイル」「和&ナチュラル」「ベーシック」の3シリーズ合計42柄184アイテムと拡充された。
 「ペルレサート」は、プリーツの襞を裏側で溶着した部分に昇降コードを通すことで、正面から穴が見えないようになっており、デザイン性を高めると共に穴からの光漏れを防ぐ。生地は55アイテムを揃えている。「ペルレ15小窓タイプ」は、幅15㎝からの製作が可能で、縦長のスリット窓にも対応する。2柄17アイテムを備えている。
 部分色は、いずれもオフホワイト、ダークブラウン、木目ライト、木目ダークの4色を揃えている。
 参考価格は、「ペルレサート」(幅180㎝×高さ180㎝)で6万60円より、「ペルレ15小窓タイプ」(幅20㎝×高さ150㎝)で1万7850円より。




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