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三井不動産 「ららぽーと横浜」がグランドオープン 敷地面積は東京ドーム3つ分ヨーカドー、大丸他370店舗

2007.03.19 15:02

 横浜市都筑区、NEC横浜事業場跡地において三井不動産(東京都中央区)が開発を進めてきた大型商業施設「ららぽーと横浜」が、3月15日にグランドオープンした。建築敷地面積は、東京ドーム3つ分に相当する10万㎡、売り場面積は9万3000㎡。地下1階地上6階からなる施設内は、一周約400mの3層から成る開放的なインナーモールとなっている。専門店数は284店舗、イトーヨーカドーと大丸内にある小売り店舗を加えると370店舗になり、神奈川県内最大級の商業施設となる。総工費は現在建設中のマンションを含めると550億円にのぼる。
 同施設のコンセプトは「ライフ・ソリューション・コミュニティ」。地域コミュニティの核となるように、食物販やファッション、キッズ用品などに加え、バンダイナムコが出店する団塊世代男性をターゲットとした「玄創工房」など、ものづくりなど趣味やカルチャーの場も用意されている。売り上げ目標は年間で350億円、年間来場者は1600万人を想定している。
 また、同施設の目玉となるのが、マイセン・カリヨンのパイプオルガン「KUJAKU」。白磁パイプオルガンは世界初となり、商業施設の中における文化面での導入も目指されている。
 「当初の計画段階より、周辺にSC開発予定が増え競合が予見されますが、それ以上に横浜北部は消費者が多く魅力的なマーケットです。当SCのコンセプト、施設の規模、そして駐車場の使い勝手など、他社との競争の中でも生き抜けると自負しています。他社と切磋琢磨し、この地域のマーケットに貢献していきたいと思います」(商業施設本部リージョナル事業部若林瑞穂氏)




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