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<事業戦略>「マルハチファンド3号」の運用を開始 名古屋・関西のご当地ファンド独自商品性でリート移行も視野

2007.03.19 15:10

 グローバンス(東京都千代田区)は、名古屋経済圏に特化した私募不動産ファンド「マルハチファンド3号」の運用を開始した。
 マルハチファンドは平成17年9月に1号、平成18年8月に2号を組成している。投資対象不動産は賃貸マンション、事務所・商業ビル。1〜3号の資産規模を合計すると216億円で、保有資産の割合は住宅6、非住宅4だ。今秋に4号、来春に5号ファンドの組成も予定しており、資産規模を500億円に到達させ、住居・非住居の資産比率を5対5程度にした上でJ―REITに移行させる方針である。
 「名古屋経済圏は産業面など基盤がしっかりしており、消費性向も高いため景気変動によるブレが少なく、安定的なファンド運営を行える環境にあります」(取締役伊東尚憲氏)
同社では、他にも関西ご当地不動産ファンドを運営しており、現在2本、160億円の規模となっている。今月末には3号の運用を始める予定だ。また、学生マンションに特化したファンドも展開している。
 「今後は各ファンドの成長戦略に加えて、ご当地ファンドを手掛けたことで、多く寄せられるようになった地方からの情報を活かして地方物件の証券化アレンジなどの展開を考えています。また、東京都心への投資も進めていきます」(伊東氏)

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