不動産トピックス

クローズアップ 不動産活用編

2007.03.05 17:06

賃料収入など、オーナーに収益をもたらす不動産も有効活用していなければ、固定資産税などの固定費が掛かる”負の資産”となってしまう。そこで、利用したいのが、不動産活用のコンサルティングサービスだ。今回は、パーキング、バイクパーク、レンタルスペースを展開する企業を紹介する。

パーク王 雨や太陽光線・盗難をシャットアウト 高収益を生むバイクシェルター
 パーク王(東京都渋谷区)は、1坪程度の僅かな土地でも有効に活用できる、コストパフォーマンスの高い資産活用法として、「バイク駐車場事業」をビルやマンションのオーナー、及び土地所有者に対して提案している。原則として機器類の設備工事費用、毎月の電気料金などの運営費用、故障や点検にかかる保守費用などの諸経費は、オーナーの代わりに同社が全て負担する。
 バイク王のサポートのもと、オーナー自身が月極バイク駐車場経営を行うこともでき、また、同社にスペースを借り上げてもらうサブリースの方式で、運営の一切を完全委託して、賃料収入を取得することも可能である。
 「当社では特に『BikeShelterPO―S1』の使用を勧めています。同製品は車輌全体を格納するシェルタータイプの2輪用駐車場で、雨やホコリ、太陽光線などバイクを傷める外的要因を全てシャットアウトできることから、バイクへの盗難やいたずら等を心配するバイク愛好家に一定量の需要があり、安定した収益が期待できます。ビルやマンション、駐車場のデッドスペースに設置すれば、賃料収入を得られるだけでなく、バイク駐車場を完備した建物として、稼働率アップを図ることもできます」(代表取締役大木茂樹氏)
 なお、同製品は、1台34万8000円(消費税・組立・送料別途)で、購入することも可能である。

サニースペース 空室活用にトランクルームを提案 投資資金は最短1年で回収 企画から集客管理まで対応
 サニースペース(東京都千代田区)は、貸トランクルーム「レンタルキューブ」サービスの提案を行っている。建物の老朽化や市況の悪化を原因に空室状態のままになっているビルのデッドスペースに、トランクルームを設置し、空室を収益源に変えるサービスだ。
 貸トランクルームの利用者は、法人に限らず、個人も含まれるため、貸ビルとして利用している時よりも、広い顧客層を取り込むことができる。また、レンタルキューブならスペースを小分けにした複数契約ができるため、空室リスクが軽減され、安定した収入を得ることが可能だ。
 ビルの形状に合わせて室内をパーテーションで区切り、防犯カメラや電子錠などを設置するだけで、施工は完了。大がかりな工事の必要がない。契約から運営収支管理及び、利用者を募る広告宣伝に至るまで同社が一括で代行する。なお、新宿や本郷などに同社のシステムを導入しているビルがあるが、ここ半年間、常に満室状態を維持しているという。
 「当社のサービスの特徴として、顧客の内覧時にも、必ず立ち会うことがあります。それにより、顧客とのトラブルを抑えることができるのです。導入からサポートまで、責任を持って対応しています」(取締役管理部長徳地重雄氏)
 施工コストは、部屋の広さや形状にもよるが、坪単価10万円〜25万円。導入後満室稼働すれば、1年間、8割稼動なら1年半で回収可能だ。

トラストパーク 会員数10万人を見込むネットワーク 空き駐車場の有効活用を提案
 駐車場の企画・運営・管理業務を請け負うトラストパークは、全国に広がるネットワークを活かした空き駐車場の有効活用を提案している。
 トラストパークメンバーシップカードと呼ばれる会員カードを保有する会員数の数が、急激に増加しており、2007年に10万人に達することが予想されているが、同社の加盟店に加われば、その会員の利用が見込めるため、安定した収益を獲得できる。
 加盟店が支払うロイヤリテイは、成功報酬を採用しており、前年度よりアップした売り上げ分の3割を支払うだけ。POSシステムの利用料やメンテナンス料金などの基本使用量を除いて事業者は負担することはない。
 また、本部と駐車場がオンライン化するので、本部でデータが全て一元管理される。蓄積されたデータは科学的経営管理という見知から分析・検証され、売り上げアップのためのコンサルティングを受けられる。
 管理人の人材教育、集金、清掃、クレーム対応から、広告宣伝販売促進に関しても、全てを一任する事が可能である。
 「直営方式と、加盟店方式を選択でき、なおかつ一括借り上げと、部分借り上げ、どちらでも選択可能となっています」(東京支店支店長河邉誠一郎氏)




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