週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

<新ビル訪問>富士ソフト 「富士ソフト秋葉原ビル」が竣工 虹彩認識や体重測定システム導入セキュリティ強化した最先端ビル

2007.02.12 14:00

 2月5日、富士ソフト(横浜市中区)は、富士ソフト秋葉原ビル(東京都千代田区)を竣工し記者発表会を行った。
 地上31階地下2階塔屋2階、最高部高さ148m、延床面積5万8638㎡、総工費約450億円の同ビルは、秋葉原地区再開発計画の総仕上げ。錦糸町、桜木町に続く同社の3棟目の大規模本社ビルとなる。海外進出に向け、IT拠点として知名度が高い秋葉原の地名を取り入れた。
 冒頭挨拶で「当ビルへの投資効果は非常に高いと思われます」と述べた同社代表取締役会長兼社長・野澤宏氏は、続けて「これからは映像の時代。当ビルには最高水準の映像関連設備を備えております。気軽に立ち寄って利用できるビルを目指しております」と語っている。
 同ビルは、建築基準法で示されている耐力の1・5倍の強度を確保するため、銅管コンクリート柱による架構やブレーキダンパーを採用し、震度7超の地震にも耐えうる制震構造になっている。加えて9階に200ラックを備えたデータセンターには、フロア部分に横揺れに強い二次免震が施されている。またセキュリティ対策として、IDカードに加え、網膜による虹彩認識システムや体重測定システムなどが導入されたサークルゲートが備えられ、共連れ防止策が取られている。
 1階から7階までは非業務スペースとして200名収容の大会議場やテレビ会議室などを一般に貸し出し、8階から31階までが同社のオフィスフロアやスタジオなどに利用される。引越しは3月に行われる予定だ。




週刊不動産経営編集部  YouTube