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森ビル 上海オフィスニーズ調査の結果を発表 半数以上「移転の必要あり」と回答
2007.01.22 16:38
森ビル(港区六本木)は、昨年10月から11月にかけて実施した「上海進出企業オフィスニーズに関する調査」結果を発表した。
この調査は、上海に進出している主な外資系企業3607社(回収率13・2%)に対して行ったもので、同社ではこの調査を2004年から毎年実施している。
調査結果によると、約35%の企業が上海事業における業績は「計画より良い」と答え、昨年比8%増加している。今後3年間の見通しについても81%が「現状より良くなる(拡大)」とし、05年時点より6%増加した。こうした好調な企業業績を反映して上海中心地でのオフィス新設・移転を検討している企業が19%となり、必要があると考えている企業までを含めると半数以上の55%に上るという。今後3年間の上海オフィス面積拡張予定も年々増加(図参照)。オフィス新設・移転の目的の1位は「オフィス面積の増加(63%)」、次いで「設備・機能の良いビルへの移転(38%)」、「立地の良いビルへの移転(31%)」と続いている。移転先として最も関心があるエリアは、現在同社が「上海環球金融中心」を開発している陸家嘴地区が1位となり(35%)、次いで虹橋開発区(17%)、南京西路沿い(15%)となった。
陸家嘴地区は金融業種や非製造業からの支持が高まり、昨年調査時から大幅に人気が上昇している。