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<新社長に聞く>スペースデザイン サービスアパートメント事業でアジア進出 ドバイに第1号物件計画既存 ビルの再生も視野に

2007.01.22 16:46

 昨年9月、スペースデザイン(東京都千代田区)の社長に就任した岡野淳氏に今後の戦略を聞いた。
 「当社は、元々マンション分譲事業を手掛けていましたが、1999年に家具・サービス付アパートメント『ビュロー』やサービスオフィス『ビュレックス』などオペレーション付きの収益不動産運営が中心の会社に変わってきています。現在マンション1200室強、オフィス約200室を運営・管理しており、今後さらに事業を拡大していくためには、内部統制システムを導入しコーポレート・ガバナンスを強化していく必要がありました。そこで、中央三井信託銀出身で金融の目を持ち、不動産事業とも長年関わりを持ってきた私に白羽の矢が立てられたのです」(岡野氏)
 同社のサービスアパートメントおよびオフィス事業は、コンシェルジュが高度なサービスを提供する賃貸物件として定評がある。バイリンガルのPMマネージャーが常駐しているため日本に長期滞在する外国人からの評価も高い。企画開発から運営・管理まで全て自社で対応している。
 新規投資については、国内にとどまらず、中国やインドなどアジア圏を中心とした海外投資も開始する。第1号案件として、中東のドバイに170室程度のサービスアパートメントを建設する予定。国内では既存物件のリノベーションや低価格のサービスアパートメント開発も検討する。
 「新規の開発は、まず足場を固めてからと考えていますが、来期以降はM&Aなども視野に入れながら積極的に開発用地情報を獲得したいと考えています」(岡野氏)




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