週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
日本橋人形町一丁目蓄市街地再開発組合 人形町に39階建て複合施設80名の地権者による一体開発 繊細免れた家屋が高層ビルに
2006.12.25 15:04
中央区日本橋人形町一丁目における再開発が進んでいる。施工蓄面積は約0・6haで、総事業費は150億円だ。施設建築物の一つ、A街区は、地上39階建て、高さ141mの複合ビルである。道を挟んだ向かいに建つ、地上3階建てのB街区と合わせ、来年9月末に竣工する予定だ。
「地権者の数は80名です。平成7年ごろ、A街区の一部から話がまとまり始めました。このあたりは細い路地や木造建築物が多く、行政からの防災上の指導もあり、開発区域を広げるよう努めました。中央区が説明会を何度か開いてくれたこともあり、最終的にはこれだけの規模になりました。地権者の中には移転する方もいますが、ほとんどの方が、A街区3~12階の88戸に入居します。昔ながらの下町で、土地に愛着を持っている方が多いのです」(再開発組合事務局 山野雄平氏
)
13階以上の247戸は、都市機構により賃貸される(募集は来年9月から)。低層階は30区画が店舗・事務所として利用されるが、ほとんどが権利者の区画であり、募集されるのは2区画程度だという。また、2棟のビルの外観は「和風モダン」をコンセプトにしており、1階部分には「和雑貨」「和食店」等の店舗が入居する予定である。
なお、区域内にある「茶の木神社」は、日本橋七福神の一つ。広場の一角に移転する予定である。