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東京駅八重洲口再開発事業 「グラントウキョウ ノースタワー」が上棟
2006.12.25 15:13
三井不動産、東日本旅客鉄道、国際観光会館、鹿島八重洲開発、新日本石油が共同で開発を進めている東京駅八重洲口開発事業の「グラントウキョウ ノースタワー(Ⅰ期)」が上棟した。
同ビルは、地上43階・地下4階、最高高さ約205mの超高層ビル。事務室総貸付面積は約6万3000㎡だ。全てのオフィス基準階で天井高を2950mmとするとともに、ガラスカーテンウォールの採用により優れた眺望を確保し、照明の自動調光制御システムや二重ガラスの間に室内余剰空気を循環させることで省エネルギー対策を図った。デザインアーキテクトをマーフィ/ヤーンが手掛けている。
オフィステナントに関しては、大和証券グループが集約移転することが決定しており、地下1階から13階の低層部分には「大丸東京店」が既存鉄道会館ビルより移転する。三井不動産は東日本旅客鉄道および国際観光会館所有床のマスターリース業務(一括転貸)を受託し、オフィス部分および全体共用部分のプロパティマネジメント業務(運営管理)を受託する。
なお、今回の開発にあたっては、特例容積率適用区域制度による東京駅丸の内駅舎の未利用容積を移転。一体開発している「グラントウキョウサウスタワー」と、建物外観に高透過ガラスを用いたクリスタルデザインで統一して、建物同士を大屋根「グランルーフ」で結び、駅前広場の整備を行う。
ノースタワーの竣工は、平成19年10月末日を見込んでおり、再開発全体の完成は平成25年春を予定している。