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「関電不動産渋谷ビル」着工 1フロア1000㎡の無柱オフィスを供給
2022.07.11 10:34
関電不動産開発(大阪市北区)は、東京都渋谷区渋谷三丁目で開発を進めている「関電不動産渋谷ビル」を1日に着工した。
計画地は「渋谷」駅を利用可能な交通利便性に優れたエリアに位置すると同時に、恵比寿・代官山方面へと繋がる落ち着きが感じられる希少性の高い立地。ビルは地上12階地下1階、延床面積約1万4370m2の中規模テナントビルで、基準階貸室は1000m2の無柱オフィス空間を実現する。
計画では、「OURPLACE.OURSTORY.『らしさ』あふれる、わたしたちのオフィス」を開発コンセプトとする。多様化する働き方や渋谷に拠点を構える企業のニーズに対応すべく、貸室には前面に奥行約2・5mの専用テラスや、オフィスキッチン等を設置できる「水回り設置可能エリア」を設け、最上階にはイベントなどで活用できるルーフテラスや、ルーフテラスと一体的に利用できるラウンジ空間を計画した。これらの仕掛けにより、企業ブランディングやコミュニケーション活性化等、次世代のオフィスニーズに応える空間を提案する。
省エネについては、センサーによる照明・空調の自動制御や高効率中央熱源による外気処理システムなどの技術を採用することで、設計段階での「ZEB Ready」認証及び建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランク(星5つ)を取得。
BCP対応としては、新耐震基準の1・5倍以上の高い耐震性能を確保。さらに付加制振として竹中工務店(大阪市中央区)にて特許出願中の制振システムを採用し、より高い耐震性能を実現。異変電所2回線受電の採用、貸室へも電力供給可能な72時間対応非常用発電機を設置し、テナント企業の事業継続を支援する。