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日本ビルディングセンター 芝5丁目・両国でオフィスビルを開発 ビルの総合マネジメント リニューアルなどを展開

2006.11.13 15:24

 「ニチビル」の愛称で知られる日本ビルディングセンター(東京都港区)は、収益ビルの開発事業を開始した。港区芝5丁目で、地上10階、延床面積808・91㎡のオフィスビルを来年1月に着工する他、両国にも開発用地を取得している。同社は、本社がある新橋と支店がある八重洲を中心に90棟近いビルの総合的なマネジメントサービスを行っている企業。昭和47年の設立以来、オフィス仲介業務から総合ビル管理、リニューアルなど事業領域を拡大してきた。
 「当社の特徴は、設備管理に不可欠な専任の電気技師や建築の経験豊富な設計士をはじめ、オフィス仲介営業、清掃スタッフ、通常は警備会社などにアウトソーシングする24時間対応の管理センターの人員に至るまで、全て自社スタッフとして抱えていることです。その結果、幅広い不動産知識を有する集団となっており、そうしたノウハウを活かした開発事業を行っていきます」(横手氏)
 既に、従来から自社ビルを複数所有し、共同開発、マンション分譲なども手掛けている。今回開発する物件は、基本的に自社所有の収益物件となる見込みだ。
 「今後は、ストック中心のビジネスモデルから、フローとの両立を目指した事業展開を行っていきます。ファンド用不動産開発なども手掛けていく予定です」(横手氏)
 株式公開も目指していく方針で、「ニチビル」は第二の創業期を迎えている。




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