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中央日本土地建物/京阪ホールディングス 「日土地淀屋橋ビル」と「京阪御堂筋ビル」共同で建替え

2022.07.18 10:50

 中央日本土地建物(東京都千代田区)と京阪ホールディングス(大阪市中央区)は、淀屋橋駅東地区都市再生事業について、8日に着工した。
 淀屋橋エリア最高となる高さ約150mの建物外観は「御堂筋デザインガイドライン」に沿った魅力的な建築デザインとするとともに、高さ約50mに形成された基壇部の軒線は、御堂筋の統一感ある景観の形成に貢献する。夜間には印象的なライトアップを計画するなど、御堂筋にふさわしい、上質な賑わいのある街並みの創出を実現する。
 同事業では、中央日本土地建物が所有する「日土地淀屋橋ビル」と京阪ホールディングスが所有する「京阪御堂筋ビル」を共同で建替え、エリア最高となる建物高さ約150mのランドマークビルを開発する。
 京阪本線、Osaka Metro「淀屋橋」駅と接続する地下1階から地上2階は、3層吹き抜けの立体多目的広場を整備するとともに商業施設等を誘致し、明るく快適な地下空間を創出。また、観光ステーションを整備し、駅利用者や観光客へ観光情報の提供・発信を行う。さらに周辺地区と連携したイベントを実施するなど、御堂筋の玄関口にふさわしい上質な賑わいを形成する。
 中層階(10~11階)には、さまざまなビジネスの出会いと成長を支援する場として、コワーキングスペースや少人数対応オフィス、カンファレンス等を整備する。多様な人々の交流やビジネスマッチングを促すイベント等の実施を通じて、新たなビジネスの創造と業務機能の集積に貢献する。最上階(30階)には、中之島や御堂筋の新しい観光・文化配信の機能を担う展望ホールやギャラリーを整備。一般来館者も利用可能な同フロアには、商業施設等を誘致し、大阪の街並みを一望できる上質な空間を創出する。
 オフィスエリアは総面積約3万9000㎡。基準階専有部は基準階面積約1600㎡でアウトフレーム工法により、柱のないオフィスレイアウトを実現するとともに、フレキシビリティと眺望を確保する。基準階専有部内の窓枠には自然換気装置を設けるほか、エレベーターシャフト上部を活用したVOID空間(吹き抜け)内の重力換気により約2回/時間の自然換気を行う。また高層階のVOID空間内の一部をリフレッシュスペースとして、建物内でも光や風、緑が感じられる計画としている。




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