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<ビル屋外広告最新事情>ノジマ 人の動きにあわせて動く広告媒体 第一号スクリーンを六本木交差点に設置

2006.10.16 17:13

 ノジマ(神奈川県横浜市)は人の動きにあわせて動く広告媒体「Medipon」を設置、9月15日より運営している。
 「Medipon」が設置されたのは、六本木交差点にあるノジマ店舗の大型ガラス面。大型スクリーンの前を通行人が横切ると、上部に設置された専用センサーから赤外線が放射され、その反応によりスクリーン上に素材が散らばる。例えば初回クライアントであるNTTドコモの国際サービスのプロモーションの場合、キャラクターであるゴルフ選手の宮里藍に合わせ、ゴルフボールが画面に散らばるバージョンなどがある。コンテンツの内容は、インターネット回線により、リモートコントロールも可能。
 「当初のスクリーンサイズは80インチでしたが、10月から90インチに大型化しました。現時点ではこのサイズが限度ですが、プロジェクターを設置する余裕さえあれば、大型スクリーンでも問題なく使用できます。床に設置するのも面白いと思います」(益満氏)
 専用プロジェクターの高輝度は6000㏐で、昼間でも目を引く明るさだ。9月末からは音も流せるようになった。スピーカーは上部の看板内部に組み込まれており、外からは見えない。
 投影時間は24時間だが、六本木という立地を考慮し、昼間はサラリーマン、夜間は若者向けと、昼と夜で広告枠を分けている。料金は、1時間ごとに10分間×半日(12時間)×1週間(7日間)、計820分の投影で、20万円から。
 今回は、フランスのベンチャー企業「Lm3」が開発した専用センサー・コンピュータを取り入れ、大幅なコストダウンを実現した。専用のセンサーとプロジェクターの単体価格は、約200万円だという。




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