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京橋2丁目再開発準備組合 京橋に地上36階建伸を計画 明治屋ビルを保存するプランも検討

2006.10.16 17:20

 東京都中央区京橋2丁目2番の関係権利者で構成される「京橋2丁目西地区市街地再開発事業」の準備組合(大津冨士男理事長・平成18年2月設立)が、地上36階地下3階の高層ビル開発を計画していることが明らかになった。
 計画地には昭和8年竣工で、食品ストアーの明治屋本社が使用する帝冠様式の建築として名高い明治屋ビルや、老舗うなぎ料理店である登亭の本社ビルなどが建つ。準備組合には、不動産デベロッパーの日本土地建物(東京都千代田区)などの土地所有者29人、借地権者12人、借家権者約90人が参画し、都市計画決定を目指している。
 中央区都市整備部地域整備課によると、老朽化した建てものや設備更新を行う必要があるために計画を策定しているもので、主な用途としては事務所・住居の他に、飲食・物販業を営む関係権利者の店舗などを含む商業ゾーン、公共公益施設としての利用が見込まれているという。駐車場スペースは約300台が予定されている。歴史的建築物である「明治屋ビル」に関しては、現状のビルを活かして保存するプランも上がっている模様だ。なお、同ビルは東京メトロ銀座線の京橋駅に直結しているが、開発計画では昇降設備などを新設してバリアフリー対応を行う予定である。敷地は中央通りに面しており、面積は約7200㎡。用途地域は商業地域だ。
 コンサルタント業務を日建設計(東京都千代田区)、事業協力者として大林組(同・港区)、鹿島建設(同・港区)清水建設(同・港区)が参加している。デベロッパーは、今後協議の上決定していくという。




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