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自走式駐車場の路面で発電・照明で消費 日本パーキングとMIRAI-LABOが実証実験

2022.08.01 11:18

 日本パーキング(東京都千代田区)は、太陽光路面発電パネルの開発などを行うMIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で、「発電しながら電力消費可能な自律型太陽光路面発電システム」の実証実験を開始した。
 日本パーキングは保有・管理する駐車場のZEP(ゼロ・エネルギー・パーキング)化を目標としており、今年1月にMIRAI-LABOと資本業務提携契約を締結。今回の実証実験では、MIRAI-LABOが開発する太陽光路面パネル「Solar Mobiway」とリフィルバッテリー式発電機「G-CROSS」を組み合わせた自律型エネルギーシステムを、東京都八王子市の駐車場「NPC24H 南大沢駅前パーキング」の屋上駐車場エリアの路面に設置。「Solar Mobiway」の発電で得た電力が「G-CROSS」に蓄電され、駐車場内のエレベーターホールの照明(24時間点灯)と、街灯(夜間点灯)で電力消費する自家消費型のシステムを運用する。期間中は、年間の発電量、蓄電状況、電力消費量の他、環境データを取得・監視しつつ、駐車場内における「Solar Mobiway」の耐久性について検証する。
 日本パーキングでは今後、同社が運営する平面駐車場においても実証実験を実施する予定という。今回の実証実験で得たデータをもとに、ZEP化に向け大型化と効率化を図っていくとしている。




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