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窓ガラス用の遮熱塗料「ダイナグラス」1㎡あたり2000~3000円と割安
2022.08.08 11:02
東亜システムクリエイト(大阪府豊中市)は、窓ガラス用の遮熱・断熱・紫外線対策ペイント「ダイナグラス」を提供している。
ダイナグラスは窓ガラスやガラスウォール等に塗布する遮熱塗料。遮熱性能や透明性の高さ、熱割れしにくいことなどが強み。紫外線のカット率は98%、赤外線カット率は90%と強力。夏は日射から伝わる近赤外線を遮断することで、室内へ伝わる熱を削減。空調の負荷も低減でき、空調費のコスト削減に貢献する。一方冬は暖房器具から発生した熱を外部に逃がすことなく、結露も抑制。夏・冬に効果を発揮するため、施工は春か秋が好ましい。また塗膜は10ミクロン以下の薄さ。塗布しても景色が濁ることなく、透明性を持続する。
代表取締役の岡崎安壽氏は「塗布に多少技術が要るものの、業者に依頼すれば塗りムラは発生せず、ガラス1枚数十分でできます。30~40分で乾くため、中小規模のオフィスビルであると半日~1日程度で作業は完了します。窓ガラスの内側に塗布すれば、10年以上効果を発揮。未だに塗布後のメンテナンスや塗り直しもなく、遮熱効果を維持しているオフィスビルも多いです。提供開始してから既に15年以上経過しました。リピーターも付き、施工物件数は増えています」と述べる。窓ガラスの遮熱対策に、遮熱フィルムを使用するケースは多い。
ダイナグラスをDIYで塗装すれば1㎡あたり3000~5000円で、ホームセンターで購入可能なフィルム価格と大差は無い。だが窓ガラス塗装の命である高い透明性の確保や、フィルムによる熱割れリスクを勘案すれば塗装が望ましい。岡崎氏は「ダイナグラスにはPRO-SとECOがあります。一般的にビル内での施工にはPRO-Sを使用します。ECOは工場の天窓の外側に施行することが多いです。適した環境に適した塗料を施工することで、ビルの省エネ対策に取り組んでは如何でしょうか」と述べた。