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「博多イーストテラス」竣工 博多コネクティッド第1号・カフェバー付きスモールオフィスを併設
2022.08.15 11:48
NTT都市開発(東京都千代田区)と大成建設(東京都新宿区)が福岡県福岡市博多区博多駅東一丁目で開発を進めていた「博多イーストテラス」が竣工した。同ビルは福岡市が官民連携で推進している「博多コネクティッド」規制緩和第1号となる。
立地は、九州の陸の玄関口である「博多」駅に近接し、高い交通利便性を持つ「博多」駅筑紫口エリアに位置する。
同ビルは敷地面積約4900㎡、延床面積約2万9200㎡、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上10階、塔屋1階のオフィスビル。
1階のスモールオフィス「Mol.t(モル・ト)」は、充実したワーカーサポート機能を提供するほか、イベント等によるユーザー同士のコミュニティづくり、ワーケーションやアクティビティを取り入れた新しい働き方を提案する。
併設されるカフェ&バー「FUGLEN FUKUOKA」はワークの息抜きや休憩に利用できるほか、地域住民の交流の場として、サウスガーデン(南側広場)に連続した賑わいを創出する。
南北の広場をつなぐイーストテラスパス(南北通路)には、エントランスホールと一体となった音響演出や、空間デザインを施し、ビルの利用者に安らぎを提供する。
また、同ビルではアジアデジタルアート大賞展FUKUOKA(ADAA:Asia Digital Art Award)の外部展覧会場として多彩なアート作品を展示する。
同ビルでは、ABW(Active Based Working)の考え方に基づいたさまざまなワークスペースを提供することで、目的や気分に応じて働き方や場所を自由に選択することを可能にする。
敷地内の緑豊かで開放的な広場は、カフェやキッチンカーの設置およびイベントの実施等により、日常的な賑わいづくりと同エリアの新たな魅力づくりに貢献し、「博多」駅筑紫口エリアでは希少なオープンスペースとして、来街者の新たな目的地となることにより回遊性の向上に貢献する。
ビル名称の「博多イーストテラス」には、同ビルが同エリアのさらなる発展に寄与する新たな拠点となり、働く人のみならずここを訪れるすべての人の生活をより豊かにしていくという思いが込められている。