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「東京建物四条烏丸ビルEAST」竣工 京都・四条烏丸エリアで約10年ぶりに新規オフィスビル開発

2022.09.05 10:28

 東京建物(東京都中央区)は、京都市の四条烏丸エリアで約10年ぶりの供給となるオフィスビル「東京建物四条烏丸ビルEAST」を先月31日に竣工した。
 同ビルは、東京建物等が保有するオフィスビル「四条烏丸FTスクエア」の一部建替えプロジェクトにより開発した物件。
 四条烏丸エリアは、祇園祭における山鉾巡行の出発点となる京都を象徴する地域のひとつであり、京都市の中心ビジネスエリアでもある。立地は、阪急京都線「烏丸」駅および京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅と地下通路で接続し、2駅2路線が利用可能な利便性の高い場所に位置している。
 同ビルは、延床面積約6065㎡、建築面積約956㎡、鉄骨造地上7階塔屋1階建てのオフィスビル。1階を店舗、2階から7階をオフィスにする。
 オフィスフロアの各階には、新しい働き方に寄与するテラスを配した。奥庭の「緑」とバルコニーに連続的に配置した植栽が「つながる緑」として眺望の良い開放的な外部空間を演出し、執務可能なデスク等を設置することでオフィスワーカーがより柔軟に働く場所を選択できる。
 オフィスフロアの自然排煙窓は電動機能を装備して気軽に開閉可能な仕様で環境要因による感染リスクを低減。また、セキュリティと連動した自動閉め忘れ防止機能を設けた。エレベーターは、快適かつ簡単に操作可能な非接触ボタン式を採用。
 BCP対策としては、建築基準法で定められた耐震基準の1・25倍相当の耐震性を確保。受電方式は非常時に備えた2回線受電方式(本線・予備源)を採用。さらに約39時間運転可能な非常用発電機を設置し、停電時には防災・保安用だけではなく、オフィス専有部に対しても15VA/㎡の電源供給を可能としている。
 建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の建築物全体評価にて最高ランクである星5つの認証および「ZEB Ready」認証を取得。その他にも建築環境総合性能評価システム「CASBEE」の「CASBEE-建築(新築)」および「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高ランクであるSランクや、「DBJ Green Building 認証」の4つ星を取得している。




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