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鹿島建設/日機装 ウイルス除去に特化した空調機を開発
2022.09.26 11:50
鹿島建設(東京都港区)と日機装(東京都渋谷区)は、感染対策に配慮した空調システム「Stela UVC(ステラユーブイシー)」の共同開発を開始した。既に同製品のコンセプトモデルを、オフィスビル「横濱ゲートタワー」の一部エリアに試験導入し、実証を進めている。
同製品は、空調機内の室内空気を循環させる過程に、深紫外線LEDを搭載したUVユニットを組み込んだもの。循環する空気に深紫外線を照射して、室内空気を除菌する。紫外線の中でも高い除菌効果を持つ深紫外線(100nm~280nm)を空気に直接照射することで、捕集しづらい小さな菌・ウイルスの除去に効果が期待できる。
UVユニットには深紫外線LED「SumiRay」を搭載。鹿島からの助言をもとに日機装が適切な深紫外線LEDの個数、配列を検討し、より効率的に除菌できる設計とした。また、LEDを採用しているためコンパクトで省エネルギー・長寿命。深紫外線は直視できないようダクト内に組み込むため、人体への影響もない。
今後、大型業務ビル等でも採用可能な大風量の製品を加えるとしている。