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東京建物 スタートアップ企業の拠点を開設 既築ビル1棟をまるごと改装、グローバルスタートアップ呼び込む

2022.10.10 11:21

 東京建物(東京都中央区)は、同社が東京都中央区日本橋に所有するビルを一棟全面リニューアルし、グローバルスタートアップ企業の集積やコミュニティ形成等を支援する施設「xBridge-Global(クロスブリッジグローバル)」をオープンした。
 同施設は、敷地面積86・18㎡、延床面積224・81㎡、地上4階建てのグローバルスタートアップ企業向け新拠点。1階は初の実店舗で出店となるカフェ&バー「GOOD COFFEE FARMS Cafe&Bar」。2~4階は、グローバルスタートアップ企業向けシェアオフィス「NEXTHUB」。欧州を中心としたSDGsの達成や社会課題解決に資するグローバルスタートアップ企業や、海外企業の日本支社で働く人材が、日本でのビジネスネットワークを作るためのコミュニティを創出。シェアオフィスは週1日から目的や状況に合わせたフレキシブルなオフィスとして利用できるほか、4階はイベント配信スペースとしても利用が可能。
 内装設計・デザイン監修は、サステナブルデザインを専門とするNewNormDesign(東京都港区)。既存の壁や天井の活用により、内装工事における廃棄物を約60%削減しているほか、内壁の一部塗装には「柳川貝灰生しっくい」を使用するなど、地球環境に配慮。全体の約70%の家具について、使用済みペットボトルやカーペット廃材、アップサイクルした家具の利用により、環境に配慮しつつも使い心地の良いものとした。
 また、同施設では再生可能エネルギー由来の電力を導入。太陽光発電の環境価値を証書化した「トラッキング付非化石証書」を活用した電力の供給を受け、同施設で使用する電力のCO2排出量を実質ゼロにし、持続可能な社会の実現に貢献する。




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