不動産トピックス
クローズアップ 管理システム編
2022.11.21 16:32
あらゆる業種でペーパーレス化や電子決済の導入が進むなか、不動産業界も例外ではない。管理システムの導入は、効率化・省力化によるコスト削減はもちろん、運用次第では収入アップにつなげることも可能だ。機能を見極め、うまく活用したい。
物件管理からワーク進捗、会計まで100の機能 管理アプリに資料添付機能を追加
アセットコミュニケーションズ(東京都中央区)が提供する、賃貸経営サポートのクラウド管理アプリ「AssetApps」。9月末からは発注後の受発注管理画面から、直接写真や資料の追加が可能となった。
AssetAppsは同社が「アプリで賃貸経営」を目指し開発した、賃貸経営をサポートするWEBアプリ。建物管理、家賃管理、受発注、ワークフロー進捗管理、報告管理、請求・会計連動などの100種の機能に対し、必要な時に必要な分だけ予算投入できる。BMクラウド、不動産ネットショップとも自動連携可能だ。セットアップは1日で完了。専任チームによる充実サポートが強み。不動産と現場、管理会社とオーナー、経理と労務など、様々な仕事が集まる場となる「不動産DX-プラットフォーム」として利用される。
従来は写真や図面などの見積りに必要な資料が不足していた依頼には、別途メールでの資料送付のやり取りが発生していた。発注者が必要資料をメールで提出した後、AssetAppsの管理担当者は加盟店や作業担当者にAssetAppsやメールでの共有を行う必要もあった。これらやり取りの手間を解消したのが今回の追加機能。発注者に直接AssetApps上に、必要なデータをアップロードさせるだけでほぼ完結。追加でアップロードをすると関係者宛に自動でメールが届く。共有や連絡等の手間が省け、業務がよりスムーズに遂行される。
代表取締役の近藤統嗣氏は「植栽剪定や鍵交換などの見積作成時に写真が必須となる場合に、従来メールで行っていた写真や資料追加のやりとりが不要になります。細かな雑務や連絡の頻度が解消し、利便性は高まりました。今後は不動産管理業務における現場課題やニーズに即した業務サポート機能の拡充に努めてまいります」と語る。
空室管理を「脱エクセル化」 入力かんたん、業者間の空室共有も一括で
Live Search(福岡市中央区)は、不動産管理会社向けオンライン空室一覧管理ツール「Base」を12月12日にリリースする。また、無料ユーザーの事前登録を15日に開始した。
多くの会社がExcel等で管理していた空室一覧を「脱Excel化」。クラウド管理で「いつでも」、「どのデバイスからでも」タイムリーな情報共有が可能になる。
空室物件は何件でも入力が可能。物件情報からステータスまで全てブラウザ上で一覧管理ができ、最終変更日時の自動表示によりチームでの管理も可能。
また、表示したい項目や物件の並びをカスタマイズ表示できるように行/列の並び替え機能を備える。その他にも、ブラウザ上だからこそ可能な機能として、空室一覧上でそのまま間取図画像を確認できる。
同ツールは、業者間等での空室一覧情報の共有を想定した機能が充実している。任意の項目を外部へ露出しないための機能を備える。社内でのみ表示をさせ、社外向けの共有及び公開をする際は非表示にする選択が可能。
共有の手段としては、クラウド上にある空室一覧データにアクセスできるパスワード付きURLを発行できる。URLは、会社ホームページ等に設置することでも公開に活用できる。同機能を使うことで業者間による空室一覧の共有をシームレスに完結する。
空室一覧は、そのままワンクリックでPDF出力できる。従来のメールやFAX等での空室情報の発信に利用できる。