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第一生命/鹿島/ノリタケ 名古屋・栄で共同ビル開発へ

2022.11.21 16:44

 第一生命保険(東京都千代田区)、鹿島建設(東京都港区)、ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区)は、愛知県名古屋市中区新栄町二丁目における3社共同でのオフィスビル開発計画「(仮称)S2計画」が始動したと発表した。2023年6月に着手し、2026年3月の竣工を予定している。
 3社の土地を一体的に開発してオフィスビルを建築する計画。名古屋市が定めた総合設計制度を活用して大規模ビルを開発し、建物を共同使用する。
 建物は、敷地面積3418・76m2、延床面積4万173・01m2、S造一部SRC造地上19階地下1階塔屋3階のオフィスビル。
 外観は、空に高く伸びる縦基調としつつ、事業者であるノリタケの食器から着想し、ボーンチャイナを連想させる温もりのある色調や角部の柔らかな曲線美を取り入れている。外装には日射制御に寄与する凹凸形状を採用することで光と影がもたらす造形美を表現。また、低層部は緑や風を感じられる空間デザインとする  環境面では「CASBEE-建築(新築)」で最高ランクとなるSランクを取得。さらに、「CASBEE 名古屋」でもSランクの評価を受け、名古屋市総合設計制度における「環境配慮指針適合建築物」に認定されている。
 また、3つの前面道路(広小路通・錦通・武平通)に面する公開空地を整備し、ゆとりある歩行者空間を提供するとともに、南側は広小路通の賑わいに寄与する憩いの場を整備。北側は愛知芸術文化センター方面から人の流れを呼び込むような広場とし、西側は歩道を拡充することで、錦通側の文化・芸術エリアと広小路通側の商業エリアをつなぐ。
 名古屋市総合設計制度は、一定規模以上の敷地面積で、その敷地内に一定規模以上の空地を有する建築物で、市街地の環境の整備改善に資すると認めて許可した場合に、容積率制限、高さ制限を緩和する制度。




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