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新宿区 大久保・百人町の建物パトロール 違法建築など危険な建物の状況を把握 ビルオーナーへ指導必要など意見交換
2006.09.11 14:32
新宿区の大久保・百人町地域では、1階部分の張り出し増築や屋上増築などの違法建築が増加しており、地域の防災面での課題となってていることから、区では「大久保・百人町地域建築物安全安心対策会議」を設置し、9月4日に合同パトロールを実施した。午後1時30分に大久保特別出張所で、地元の町会・商店街、消防・警察、建築課・環境保全課・危機管理課・衛生課などの区の担当者合わせて約40名が集まり、永木秀人助役が「区民の生命・財産を守るため、地域の防災性の向上と違法建築物の防止に取り組んでいきたい」と挨拶。パトロールを開始した。
事前に配布したシートにパトロールで気づいた問題点などを各自記入しながら、約1時間街を歩き、ガラスで囲われた階段や建築基準法に違反する張り出し増築や屋上の増築など違法建築を確認した。パトロール後の意見交換会では、「道路上で配っているフリーペーパーや下水溝の汚れが気になった」「何かあってからでは遅いので、区は違反に対する指導や行政上の手続きを積極的に行ってほしい」「ビルのオーナーへの指導も必要なのでは」などの意見が地域住民からあった。区では、地域の「安全安心」のために、庁内や協力機関との連携を強めながら、違反建築の早期発見や予防の啓発対策に努めていきたいとしている。