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<注目企業>ジャレコ・ホールディング 日本中央地所を子会社化 リゾート物件、病院等不動産ファンドに参入
2006.08.14 16:50
ジャレコ・ホールディング(東京都港区)は、ゲームソフト開発・販売を中心に展開してきた企業だ。昨年8月に経営権が、サンドリンガムファンドに移り、新体制がスタート。今年2月に、みずほ信託系の日本中央所を完全子会社化し、不動産事業に参入した。
「日本中央地所では、既存のオフィスビル賃貸業に加えて、新たに資産再生、不動産ファンド事業などを推進します。今年の7月には、ファンド事業を推進するべく日本中央地所アセットマネジメントを設立しました」(代表取締役川島亮太郎氏)
日本中央地所は、平成16年から銀行主導で再建計画が進められていたが、新たな事業展開が図れず、再建計画は1年目から頓挫していた。同社を子会社化したジャレコは、日本中央地所の代表取締役社長に元クリード取締役の川目正良氏を招聘、不動産事業を収益の柱に育成していく。
既に、リゾート物件を数棟仕込んでおり、病院特化の不動産ファンドも今秋を目処に組成する。10億円~20億円の物件を中心に平成20年に1000億円規模を目指す。
なお、ジャレコは食料品販売のハナマサやパンタ・レイ証券なども傘下におさめ、各事業間での相乗効果も見込んでいる。