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ノエル 温浴施設を店舗併用賃貸住宅に用途変更 改修後は賃料収入10~30%の向上見込む
2006.08.07 17:31
ノエル(神奈川県川崎市)は、大和市下鶴間にて、大規模用途変更改修工事を施した店舗併用賃貸住宅を竣工した。
本物件は、小田急江ノ島線、「南林間」駅徒歩8分に位置する3階建て物件で、コンバージョン前は1階が女湯、2階が男湯、3階が食堂という形態の温浴施設「やまと温泉ハッピーランド」となっていた。
同プロジェクトは、温浴施設であったビルを躯体のみの状態にした後、1階を貸店舗、2・3階を賃貸住居へと内装・外構改修工事を行い、収益性の高い不動産に商品化することに成功したものだ。
既存温浴施設を1階テナントとして残したため、既存施設の利用で、賃貸住宅部分への源泉供給が可能となり、天然温泉付き賃貸住宅を実現。これに加え、同社プロデュースによるデザイン性の高い外観デザイン、そしてルームプラン・内装仕様にすることで、収益性を向上させる。コンバージョン後は、周辺相場より、約10~30%高い賃料収入を見込んでいるという。
同社は今後も、コンバージョンの推進により蓄積したノウハウを活かし、個人資産家をはじめとしたクライアントが保有する不動産に対するバリューアップの提案等、幅広いソリューションビジネスを展開するほか、自己勘定で投資した収益不動産への活用も併せて図り、事業シナジーを向上させていく方針だ。