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<地籍調査>国土交通省 公図と現況のずれの情報を公開
2006.07.24 17:17
国土交通省は、公図と現況のずれの情報を公開し、土地の所有者、地番、地目、境界、面積を調査する地積調査促進の必要性を広く一般に訴える。
土地を売買したり、相続に伴って分筆したり、公共用地に必要な部分を取得したりする場合、土地の正確な筆界を確認することが必要だが、特に都市部についての地籍調査が進んでおらず、また、筆界について正確に記録した地図の整備も遅れている。そのため、多くの地域で明治初期の地租改正で作成された図面などの公図が筆界を確認するための参考資料として利用されているが、公図に記載された区画や面積などは正確でない。土地の所有に影響はないが、将来にわたって土地のトラブルを防ぐためには地籍調査により正確な地図を整備することが効果的だという考えだ。
公開する情報は、街区毎の公図と現況のずれの程度を分類し色分けして表示。どの程度ずれているのかを確認できるサンプルも表示する。
都市部(原則として人口密度が1k㎡当たり4000人以上で、互いに隣接して、その人口が5000人以上となる地域)の地積調査は土地の権利関係が複雑で筆数も多いことからその進捗率は19%(17年度末)と、低位であるが、都市再生本部会合(15年6月開催)において都市部における地籍整備の推進が決定、関係省庁が協力して推進している。