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平和不動産 札幌市中心部で大規模開発 「大通西4地区第一種市街地再開発」都市計画決定
2022.12.26 11:31
平和不動産(東京都中央区)が権利者と進めている「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」の都市計画が決定した。今後、再開発組合設立へ向けた検討に着手し、竣工は2028年の予定。
同計画のデザイン監修者は隈研吾氏。敷地面積5030㎡、延床面積9万9400㎡、地上34階地下3階の、オフィス、商業施設、ホテル等からなる複合施設を計画している。
大通公園に面した敷地北東部に地下広場や低層階の商業店舗と一体となったアトリウム空間を配置。地下コンコースや地上から訪れる人々を迎え、商業施設との連携やイベント等による賑わいある空間として活用する。地下から地上へと人の賑わいを誘導するバリアフリー動線や吹き抜け空間を整備して、地上地下で一体感をもった計画とする。
低層部には大通公園を一望できる屋外テラスを整備し、テラスに面して店舗を配置することで、地域の新たなにぎわいの形成を図る。大通公園との一体感を考慮し、また融雪機能を備えることで年間を通じて眺望スペース・憩いの場として活用する。
平和不動産では、札幌都心部の中心的な場に相応しい拠点の形成に向け、引き続き取り組むとしている。