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「三井不動産ロジスティクスパーク海老名南」着工 日本ロジテムが1棟借りで延床3.7万㎡がすでに満床

2023.01.02 14:42

 三井不動産(東京都中央区)と日本ロジテム(東京都港区)は2022年12月20日、神奈川県海老名市本郷で開発を進めている「MFLP海老名南」の起工式を行った。日本ロジテムが1社で使用する予定で、着工は2023年1月10日、竣工は2024年3月末を予定している。
 計画地は、圏央道「寒川北」ICから約4・2km、東名自動車道「厚木」ICから約5・2km。東名と圏央道の結節点である海老名エリアに位置している。
 新築される建物は、敷地面積約1万8110㎡、総延床面積約3万7470㎡、S造地上4階建ての物流施設。1階トラックバースは45ftコンテナ車両に対応し、72時間対応の非常用発電機を備える等BCP対応も充実している。
 敷地内には、約3000㎡の既存の樹木や緑地空間を保全する。この緑地空間につながる屋外テラスと1階ラウンジを一体的に設計し、気分転換しながら仕事や休憩時間、ランチタイム等に心地よく自然を感じながらくつろげる空間とする。三井不動産では、MFLPシリーズ初の「BIOPHILIC LOGISTICS CENTER」と位置づける。ワーカーが自然とのつながりを感じながら、リラックス効果や生産性向上を追求できることを目指した。
 自然との一体感をより高めるために、1階ラウンジには自然界の音空間をそのまま再現する「KooNe(ハイレゾ空間音響デザインソリューション)」を導入し、ウォールグリーンと自然素材家具を設置。共用部エントランスにはアロマディフュザーを設置し、リラックス効果が得られ自然な香りを感じられる設計としている。また、ワーカー向け設備として、無人売店、ラウンジへのWi-Fi導入などを検討する。
 環境配慮としては、最高ランクの「ZEB」認証およびDBJ Green Building認証の取得を予定している。加えて同シリーズ初の試みとして、太陽光パネルによる余剰電力を有効活用可能な、パワーエックス製蓄電池付き超急速EV充電器「Hypercharger」を導入する。

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