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コスモスイニシア アパートメントホテル事業に参入
2018.02.05 12:03
4人以上のグループ観光客の需要狙う
コスモスイニシア(東京都港区)は「MIMARU東京 上野NORTH」の開業を今月8日に控えるなかで、1日メディア向けに内覧会を開催した。
同社では「中期経営計画2018」のなかで「インバウンド宿泊需要に対応した新規ビジネス展開」を掲げてきた。今回の「MIMARU」ブランドについては約3年前より構想を具体化。昨年10月にはグループ会社としてホテル運営を行うコスモスホテルマネジメント(東京都港区)を設立。体制が確立し、今般の1号店開業となった。
「MIMARU」の特長は全室約40㎡以上の客室とし、4名以上の宿泊が可能になっている。コスモスイニシア代表取締役社長の高木嘉幸氏は「都市部のホテルで4名以上が1つの部屋で宿泊できるホテル・旅館は非常に少ない」と指摘する。
主要のターゲットは訪日外国人。ただその詳細を見ると、国別では中国、韓国、台湾などアジア圏が中心。また訪日観光客の約6割は家族・親族、友人と一緒に来るグループ旅行者。「MIMARU」はこの需要に着目。コスモスホテルマネジメント代表取締役社長の藤岡英樹氏は「ブランド名の『MIMARU』は『みんなで泊まる』の意を込めている」と明かす。
今後、東京、京都、大阪を中心に展開し、2020年までに1500室の稼働目標を掲げる。現在、既に17棟878室を開発中。各デベロッパーなどがホテル開発に乗り出し用地仕入れは激戦だが、高木社長によれば「敷地面積100坪程度、延床面積500坪程度から開発、また物件のコンバージョンを検討することが可能です。この規模は他のホテル開発事業者が手をつけていないので、スピード感をもって展開することが可能です」とのこと。
新たな都市型ホテルが誕生しそうだ。