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丸源興産 東京赤坂・六本木等の「丸源ビル」売却 保有ビルを売却して海外不動産に投資
2006.06.12 17:28
東京・銀座をはじめ全国の繁華街にてソシアルビルの賃貸事業を展開する丸源興産(北九州市小倉北区)が、保有する「丸源ビル」の売却を進めている。
福岡市博多区中洲のビルを皮切りに、昨年9月1日には、東京都港区赤坂3丁目の「マルゲン第13ビル(現・日拓赤坂ビル)」を、レジャー・アミューズメント事業および貸ビル事業を展開する日拓グループの日拓不動産(東京都新宿区)に譲渡。同9月30日には港区六本木6丁目の「丸源№12/22ビル」を東京都中野区の建築会社山忠建設に譲渡している。なお、六本木の物件はその後、同社グループの山忠ホームから今年4月28日に、マンションデベロッパーの菱和ライフクリエイト(東京都渋谷区)に所有権が移転している。
マルゲン第13ビルは日拓不動産が、今年9月18日の完成を目指して建築基準法上の既存不適格を改善するため「耐震補強工事」および「消防設備改修工事」を進めている。ビルは店舗(飲食店・スナック・遊技場)用途となる予定だ。
六本木の2物件に関しては今後の方針は不明だが、周辺には小規模ビルが点在することから再開発の可能性も想定される。
なお、それぞれの譲渡価格は不明だが、丸源興産は、保有ビルの売却で得た資金を海外不動産に投じている模様で、情報筋によると、今後本丸である東京・銀座に保有する7棟のソシアルビルも売却する方針であるようだ。