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東京建物 八重洲一丁目に10階建て複合ビル 一連のエリア開発と連携して開発へ
2023.01.16 10:44
東京建物(東京都中央区)が東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合の一員として推進してきた「東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発事業」が東京都知事により権利変換計画の認定を受けた。A地区施設建築物着工は2024年を予定している。
A地区には敷地面積約1300㎡、延床面積約1万2000㎡、地上10階地下2階建て、事務所、店舗等を用途とする施設を計画。
同事業は「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」と連携し、「東京」駅前の交通結節機能の強化や国際競争力を高める都市機能の導入と地域コミュニティやにぎわいを創出。防災対応力強化と環境負荷低減にも寄与する。
A街区、B街区に共通した「東京」駅前の交通結節機能の強化では、バス停留所を集約し、空港直行バスや主要都市を結ぶ高速バスの発着するバスターミナルを整備。その他空港の24時間化に対応したラウンジ等、公共的駐輪場の整備、歩道上の既存地下出入口の撤去を行う。
また、B街区には国際会議・学会・セミナー等を開催するカンファレンス施設、演劇やコンサート等を開催する劇場、大学関連病院等の高度医療施設と連携した初期医療施設を整備。
両街区共通の取り組みとして、歴史と伝統ある祭りやイベント活動、防災活動等の継続的な取り組み実施により、まちの魅力や活力の向上を目指し、地域コミュニティとまちのにぎわいを演出。防災対応力強化としては、八重洲二丁目北地区市街地再開発事業と連携して、帰宅困難者滞在施設や防災備蓄倉庫等を整備する。さらに、環境負荷低減への取り組みとして、既存の地域冷暖房施設と相互に熱融通を実施する。