週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
ハイポ・リアル・エステート・キャピタル・ジャパン 大規模商業用不動産投資専業の外資系レンダー 東京・大阪・神戸・名古屋等主要都市部が融資対象エリア
2006.06.05 15:16
ハイポ・リアル・エステート・バンク・インターナショナルの100%子会社として2004年7月に営業を開始したハイポ・リアル・エステート・キャピタル・ジャパン。日本国内の大規模商業用不動産投資事業等に融資を提供する外資系のレンダーである。同社は、日本国内の不動産マーケットをどのように見ているのだろうか。
代表取締役社長のレオナード・マイヤー氏はこう語る。
「不動産の所有は企業から機関投資家に移っています。まだまだ企業による本業に関係の無いノンコアな不動産の放出も続き、優良な投資案件は数多く残されていると認識しています」
同社の融資戦略は、融資残高に占める比重が、オフィスビルが50〜60%、住居系、商業施設がそれぞれ20〜25%になることが理想と考えており、物流施設にも関心を持っている。融資対象エリアは東京のほか、大阪・神戸・名古屋など主要都市部が中心だ。償還期間は、3〜5年が基本で、最長7年間となっている。
また、500億円以上の大型案件から、10億円〜20億円単位の案件も複数手がけており、メザニン・ローン、そしてシニア・ローンとバランスをとりながら、融資している。
日本国内での融資残高はハイポ・リアル・エステート・バンク・インターナショナル全体の4%程度(2005年12月末現在)となっている。日本国内での融資については、不動産マーケットが成長を続けている限り、拡大していく方針だ。