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オリックス SPC不要の小口ノンリコースローンを全国展開

2006.06.05 15:18

 オリックス(東京都港区)は、5月31日より、全国の営業拠点において約1億円から融資可能な「小口ノンリコースローン」の取り扱いを開始する。
ノンリコースローンは、不動産の収益性に基づいて融資されることから人気を集め、現在の市場規模は約3兆円とも言われている。一般的に、融資先となる顧客の倒産リスクを隔離するために特別目的会社(SPC)を使用しているが、SPC組成費用や鑑定費用等のコストがかかりコスト比率が高くなるため、最低融資額は3〜10億円程度とされていた。
 今回提供する小口ノンリコースローンは、SPCを利用せず、融資対象不動産および顧客を多く集めることで、リスク分散を図る。そのため、最低融資額を低く設定し、初期コストを抑えた組成が可能になった。
 今後は、全国の営業拠点にて、地方都市の小型不動産物件などにも積極的に取り組んでいく。




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