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<話題の企業>インテリックス 収益力強化を目的に商業ビルを取得 昨年4月ジャスダックに上場 中古マンション再生のプロ集団

2006.03.20 15:58

 昨年4月、ジャスダック上場を果たしたインテリックス(東京都渋谷区)に新たな動きが出ている。
 同社は築年数の経過したマンションを不動産仲介業者から取得した後、高品質の内装を実施。付加価値を付けた「リノヴェックスマンション」として再度、不動産仲介会社を通じエンドユーザーに販売する中古マンション再生流通事業を主力に成長を続けてきた。
 そのインテリックスが渋谷1丁目に所在する地上7階建て、延床面積1233.11㎡の商業ビルを取得したのである。
 同社代表取締役の山本卓也氏は、今回の件について次のように語る。
 「日本経済はデフレからインフレへと潮目が変わったと認識しています。ストックビジネス展開の一環としての優良物件であって、今後1棟ものの物件を中心に取得するという方針転換ではありません」
 不動産投資は「何を買うか」でなはく、「いつ買うか」に尽きると話す山本氏。含み益が出る優良なストックを形成する時期として、今が最適と考えているわけだ。
 東急文化会館建替え、東京メトロの新駅開通等、渋谷駅東口エリアは様変わりする可能性を秘めている。それに併せ、同物件についても建て替えによるバリューアップを行う予定である。
 ただ、あくまでも同社の主力は「リノヴェックスマンション」の販売である。その中で将来の収益力強化を目的とした不動産投資を行い、成長を図る方針だ。




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