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東横イン ホテル不正改造問題で全国初の是正命令 処置履行期限後は刑事告発も検討

2006.03.06 17:26

 東横イン(東京都大田区)の運営するホテル「東横イン横浜日本大通り日銀前」は、全国の系列ホテルで不正改造を行っていた問題で、今月24日、横浜市により、ハートビル法に基づく同法の利用円滑化基準に適合するように是正命令を受けた。平成15年4月施行の同法に基づく是正命令適用は全国で初めてのケースとなる。
 同ホテルには車いす使用者用駐車施設が設置されておらず、今回の是正命令により、同施設の設置を実現させていくことになる。履行期限の3月31日までに是正されない場合、市は刑事告発を検討するという。
 東横イン横浜日本大通り日銀前は、今年1月23日に営業を開始したホテルで、一連の東横インの不正改造問題が発覚する発端となった。
 市は2月10日にハートビル法に基づく是正を勧告していた。是正計画協議の結果、是正時期が明確になったことから、工事を確実に履行させるための命令処置となった。
 また、二重図面により完了検査後に障害者用施設を撤去するなど障害者への配慮が欠けた人権を踏みにじる行為であること、構造計算書偽装問題が社会問題化した時期に、平然と不正改造を行い極めて悪質であることなども命令処置となった理由としている。
 なお、是正命令は、工事を確実に履行させる法的強制力がある。




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