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オリックス 全日空ビルディングの全株式取得 ANABの保有ビル8棟総延床面積6・5万平米
2006.02.27 12:11
オリックス(東京都港区)は、23日、全日本空輸(東京都港区:以下ANA)との間で、同社子会社で不動産賃貸事業を手がける全日空ビルディング(大阪市西区:以下ANAB)の発行済全株式の譲渡契約を締結した。
ANABは、東京、大阪のオフィスビルを中心に不動産賃貸事業を手がけ、東京都港区の「田町全日空ビル」「三田全日空ビル」、大阪市北区の「全日空ビル本館」「全日空ビル新館」など、保有8物件の総延床面積は約6万5000にのぼる。
ANAグループは、有利子負債の削減を図ると共に経営資源の航空運送事業への集中を進めており、その一環としてANAB全株の売却に至った。株式譲渡価格は明らかにされていないが、ANAは今回の株式譲渡で前年比約400億円削減できると発表している。
オリックスでは今後、不動産関連事業を手がけるオリックス・リアルエステートや、オリックス・ファシリティーズなどグループ会社の専門性を生かし、ANABが保有する物件のバリューアップを図っていく。