不動産トピックス

TOPICS 医療系開発編

2006.02.13 16:58

L・A・メディカルマネジメント 八王子の医療モールが近日中にオープン 安価な土地で高収益 平均利回り約13%
 医療モールの企画・開発を行うL・A・メディカルマネジメント(東京都千代田区)は、新規医療モール「メディカルコミュニティ八王子みなみ野」の今年度中の完成に向け開発を進めている。
 予定地はJR横浜線・八王子みなみ野駅から車で約7分の新興住宅地区。今年4月に整形外科、小児科、調剤薬局、10月には眼科が開業予定となっており他1~2のクリニックの誘致を予定している。
 地主側にとっての医療モール開発のメリットについて、代表取締役柴崎望氏は話す。
 「郊外の住宅地という安価な立地で1つの医院につき月約60万円の賃料が可能です。地主側は複数の診療所から賃貸料が入るため、利回りの高い資産運用ができます。現在、八王子のほか神奈川県茅ヶ崎市、平塚市などで展開しており、平均約13%の利回りで運用しています」
 医療機関は他業種に比べて信用性も高く地域貢献につながり、かつ長期間にわたって入居する安定したテナントとして期待できる点もメリットであるそうだ。

日本メディカルパートナーズ 病院経営コンサルのノウハウを活かす 病院財務改善とヘルスケアファンドを運営
 日本メディカルパートナーズ(東京都千代田区)はメディカルファンドマネジメント事業に注力している。ファンドはヘルスケアファンドと病院財務改善ファンドの2種類を運営している。
 ヘルスケアファンドは医療機関・介護施設等の不動産へ投資を行うものだ。不動産を信託受益権化しファンドが投資することで、日本メディカルパートナーズの再生ノウハウによる経営改革を行う。
 病院財務改善ファンドは金融機関の病院に対する債権を病院財務改善ファンドが買い取り、再生コンサルティングと再生運転資金供与により地域医療の再生を実現し病院をリファイナンス対象先として甦らせるというものだ。
 いずれも病院や介護福祉系ビジネスのコンサルを行う同社のノウハウを活かして、金融ビジネスと融合させたものだ。
 医院の経営改善・バリューアップが図られるのが強みとなっている。

MEDOX 医療ビル・クリニックの設計施工を行うMEDOX(東京都新宿区)は、今年5月東京都八王子市に「高尾メディカルビル」をオープンさせる。同ビルは地上3階建てで1フロア約190㎡の面積だ。
 入居者は原則的に医療系テナントに限られ、現在1階店舗は既にクリニックが入居予定だ。
 現在、2階の88㎡、96㎡、3階の88㎡、107㎡につき募集を行っている。なお、1フロア貸しも可能である。
 同社はこれまで200件以上の医療ビル・クリニックの設計を手掛けてきており、医療ビルオーナー向けのコンサルも行っている。
 代表取締役社長中田利夫氏は話す。
 「医療ビルの開発に成功するには、まずは半年から1年診療圏調査が必要です。一般的には1kmから2kmの診療圏の年齢別人口などを調べます。その上でオーナーが競争力の高い医院を判断する必要があります。医療はサービス業の側面を強めており、接客などに向いている院長を選別するのが1つのコツと言えるでしょう」

リンク医療総合研究所 専門性の高い医院の誘致が有望 年間150の医院開業をサポート 約7割がビルのテナントとして入居
 リンク医療総合研究所(東京都港区)は、医師向けに医院の開業コンサルを行うとともに医療ビルやオフィス・商業ビルへ診療所、クリニックあどの医療系テナントの誘致を行っている。
 同社は年間約150の医院の開業を手がけており、そのうち約7割がビルへの入居となっている。
 医療継承事業部部長の大類寅聡氏は、優良なテナントとなりうる医院・クリニックについて次のように話す。
 「昨今は医者の過剰供給が起きており、医院間の競争が激しくなってきています。その中で生き残るには脳外科など専門性の高い医院であることがベターと言えます。また、大手医院のサテライト施設も固いテナントと言えるでしょう。信用性が高い上に本体医院からの紹介などである程度患者が確保されており、安定的な入居が望めます」
 同社は単純に医院に物件を紹介するだけでなく医院経営のサポートも行う。現在のところ仲介を手がけた医院・クリニックには倒産事例はないとのこと。




週刊不動産経営編集部  YouTube