不動産トピックス

クローズアップ デザイン・アイテム編

2006.01.30 11:10

コトブキ 屋内外案内標識をスタイリッシュに 部品の統一化で低コスト化実現
 スタジアム・体育館の椅子から壁画・彫刻の設置まで公共空間における環境をプロデュースするコトブキ(東京都千代田区)では、建物のコンセプトに合わせた屋内外案内標識「アスタリスク」シリーズの提案を行っている。
 「アスタリスクシリーズは昨年10月より発売を開始し、反響も上々です」(藤井氏)
 アスタリスク以前から「クリスタ」シリーズを既に販売しているが、クリスタが壁に設置するサインのみであることに対し、アスタリスクは壁面以外にも柱の角やオリジナルのスタンドを設置することも考慮した製品となっている。
 サインを設置する為の構造はアルミ製の枠にペット板を組み合わせたもので、設置に使用したビスが外側から見えないよう工夫がなされている。
 ペット板に希望するペイントを行うことやペット板の間に布や和紙を挟み込むこともできる為、施主が希望するコンセプトに合わせたサイン製作が可能だ。

ABC商会 オフィスビルでも人気の光幕天井 開閉可能になりメンテナンス性向上
 ABC商会(東京都千代田区)は建築土木資材、住設機器、ファッションインテリア資材の販売、輸出入及び建築工事を行う建材商社である。
 「当社では平成9年おり美術館・博物館において光幕天井事業をスタートさせ、現在では戸建て住宅からオフィス・商業ビルも手掛けています」(藤谷氏)
 光幕天井システム「アートシェイド」は室内照明をシリコン樹脂コーティングしたガラスクロスで覆う事によって、間接照明の柔らかい光とデザイン性に優れた室内環境を提供している。
 アートシェイドシリーズは平成9年より発売が開始され、当初は美術館等に採用されていた物が徐々にオフィス・商業ビルにも使用されるようになったものだ。
 現在では光幕天井の取り付け方式はVバネアタッチメント方式の他にヒンジを利用したダブルアクシス方式をリリース。光幕天井を天井に取り付けたまま開閉が可能になったことでメンテナンスを容易な物としている。
 光幕天井の設置によってエレベーターホールの雰囲気が明るくなる例もあり、共用部分が暗いと感じる場合は光幕天井導入も選択肢の1つとなるだろう。

YKK AP 意匠性・省エネ性高いカーテンウォール リニューアル需要も見込む
 住宅・ビル建材を幅広く取り扱っているYKK AP(東京都千代田区)では、「ダブルスキンファサードシステム」によりビルの構造・デザインに合わせたカーテンウォールの施工・販売を行っている。
 アウタースキンとインナースキンの二重構造により中間空気層を設け、空気層に設置された電動ブラインドにより直射日光を防ぐことができる。空気層は外部に通じている為、日射による温度差換気によって動力を必要としない熱排気が可能だ。
 YKK APでは設計提案を重視し設計事務所からの設計提案に合わせてこのシステムを応用することで、導入するビルに合わせたカーテンウォールの提供に成功している。
 このカーテンウォールは工場で組み立てを行うことで、現場では設置するだけで施工が完了。同時に工期の短縮も実現している。現在ではこのシステムを導入した新築ビルが徐々に竣工し始め、今後は施工の容易な構造からリニューアル需要も見込まれている。
 「当社のダブルスキンファサードシステムは製品ではなく建築外装を構築する要素技術の集合体であり、独自開発の技術を複数組み合わせることで他社との差別化を図っています」(竹田氏)

オリエンタル産業 鉱石・植物など天然原料使用 専用ハケで独自の質感を演出 オーストラリアで人気の塗料を販売
 建築物の耐火被覆・断熱工事、リフォームを営むオリエンタル産業(神奈川県横浜市)では4年前よりオーストラリアで1番人気を誇る高級塗料、ポーターズペイントの日本総代理店として輸入、販売、施工を行っている。
 「ポーターズペイントで取り扱っている塗料は、オーストラリアから輸入される全て鉱石や植物を原料とする天然の塗料です。専用のハケを使用して手作業で塗装することで独特の色合いと質感を持つ仕上がりとなります」(中村氏)
 アクリル、ライム、ナチュラル、そして鉄さびやひび割れが入るような特殊な質感になる特殊仕上げの計4種類が用意されている。
 色を決める際に使用するカラーカードには、ポーターズペイントで用意できるすべての色が実際に塗装されている。印刷されたものではなく本物の塗装を見比べることで、施主の好みの色を選ぶ事が可能だ。

クネットジャパン 特徴的な波型の手すりを販売 握りやすく負担少ない人間工学仕様
 クネットジャパン(長崎県佐世保市)では特徴的なデザインをした波型の手すり「クネット」の開発・販売を行っている。
 この製品の特徴は手すりを波型にすることで階段を登る時は垂直部を引きつけながら移動し、下る時は水平部に体重を乗せることで従来の手すりを使うよりも体に無理なく階段の昇降が可能になるというもの。
 実際に滋賀県立大学工学部・人間融合工学研究チームとの共同研究から、波型の湾曲下部を支持した昇降は膝にかかる負担が軽減されるという測定結果が得られている。
 現在ではトイレ・浴室設置用のクネットポップハチハチマル、屋内階段・スロープ向けにクネットK3、そしてステンレス製の屋外用手すり・クネットユービックの3種類がリリースされている。
 「それぞれの手すりに色彩も豊富に揃えたことで依頼主の好みに合わせたクネットを設置できます」(来栖氏)
 今後手すりが必要なあらゆる場所でのニーズが見込まれている。

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